子のいる生活 

旅するアート食人

防災とか健康とか。人は忘れる。

東日本大震災から3年。

テレビでは追悼番組や震災特集が組まれ、TwitterFacebookなどでも震災関連のコメントを多くみかけました。

私自身は、職場から歩いて帰宅したら家の中がハチャメチャ。だんなさんは帰って来ず、子と2人で不安な夜を過ごしたことについては生々しく覚えているのですが、水を買い占めたこと(すみません)、原発が恐くて実家に逃げたことに関しては忘れていたほどでした。

その後、防災リュックを購入し、ペットボトルのお水も数箱ストックするようにはしていますが、食料に関しては備蓄なし。

食器などことごとく壊れ、しばらくは不便を強いられたのですが、補充されて不便さがなくなると、やっぱりそんなことがあったこともなんとなく遠い記憶に。

地震津波があったという事実は忘れていないのだけれど、あの恐怖や不安は薄れてしまったように思う。


話は代わって、昨年だんなさんが尿管結石になりまして「のたうち回る痛み」というのを経験しました。
彼はまだ石を持っているので、いつかまたあの痛みを味わうことになるかもしれないことは覚悟しているのですが、これ以上生成しないために生活習慣や食生活を変えると宣言したことは既に忘れてしまったようです。

外食時に結石によくないとされているほうれん草なども気にせず自ら注文するし、炭酸飲料を飲むことも復活させた模様。


人は忘れる。


先日ランチでお隣に座られた方の話が聞こえてきてしまったのですが、その方は甲状腺の病気とのことでした。

健康診断だけ受診していても見つからない甲状腺の病気。実は気がつかずにかかってしまっている人も多いのです。
ただ、血液検査を受けるだけである程度の予想はつく病気でもあるので、その事実を広く知ってもらうためにご自分の体験をブログに書いて拡散していると話しておりました。


私も職業柄、病気を防ぐ方法や、早期発見する方法といったことを広めたいと思っていたりするのですが、正直健康な人にとってはあまり興味がないのだと思う。

健康な人(持病のない人)だって、周りに病気の人がいたり、あるいはインフルエンザやノロウイルスなどにやられたり、風邪をひいて寝込んだりすると、「健康が1番大事」だということを1度は自覚するのだと思うのです。が、忘れてしまう。

うちのだんなさんが典型例。

本当にそうなってしまってからでは遅いのに。
病気も震災も。

かといって、普段からビクビクして生きるのもどうかと思うわけで。

いま健康な人を脅すつもりは到底なく。
地震が来たら困るからと絶対に安全な場所を探して引越したり外出を避けるというのも簡単にはいかない話で。

適度な備え、適度な危機感を持っていられるといいのだけれど、これまた難しい。

人は忘れるというお話でした。