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【書感】「仕事ができる」とはどういうことか

誰かがTwitterで紹介していて気になった本。すごーくよかった。

「仕事ができる」とはどういうことか?

「仕事ができる」とはどういうことか?

 

多くのビジネス書って、こうなりたいならこうしたらいいああしたらいいというようなHow to本が多い。この本はその一歩も二歩も先を行く内容。対談形式なので読みやすいのですが、けっこうグッサリバッサリ世の中を切っていて面白い。

まず、スキルとセンスは別だよねっていうところからはじまる。

スキルは英語だったりExcelだったり、職務経歴書にかけるようなもの。本もネット上や今じゃ至るところにに教材があるのでやれば伸びる。もちろんそれすらやらない人もいるのだけど、、でも、

スキルある=仕事ができる、なの?

いや、仕事ができる=センスなのでは?

という話からはじまる。もちろんスキルがないと相手にさえしてもらえないの世界があるだろうし、スキルがいらないというような極端な話ではないんですけどね。

"センス"と言われると、なんだか生まれ持ったものの話のようで人は不安になる。教科書なんてないし、そもそも自分にセンスがあるのかないのか自分でもわからない。

簡単に定義すると、スキルは役に立つこと、センスは意味があること。

なるほどなぁ、と。今の会社、恐らくスキルのある感じの人は多い(実際はまだほんとのところはわからない…)。英語ペラペラな人もそうだし、なんだかやたらとカタカナや略語を多用して知的風に見える人が多くて、入社当初はとても焦った。某ビジネススクールに少し通っていたときに出てきたのとは違うような言葉をみなさんサラサラと使うんですよね。意味分からなくて後から調べたことも多々あり。すごいところに来てしまったなぁと感じていたのですが、そういうの使いたがるのはマウントだったりする、、なんて話もでてきました。

それと仕事ができるかが相関するかも怪しいものだなぁと感じ始めていたところ。なんというか、スキルある人が集まったけど、どっちにすすむ?どうしていく?っていうところが見えなくて、上っ面な議論はあるけど実際とかけはなれて腹落ちして見えてこなくて、、、というところで年末を迎えたのでした。

 

また、マネージメントする側になってなんとなく感じていたことも言語化されていてスッキリ。

キャリアは途中で種目がかわる

それだはそれ。種目かわったんだわ。だから今までとは違う考え方ですすめなきゃいけないし、マインドセットも変えないと通用しないんだわ。

今までは与えられた環境下で最大限に効率よく働き結果を出すことで認められてきた部分があったと思っているのだけど、環境を作るのが今度の仕事。種目変わったんでした。

 

ワークライフバランスについても感じていたことがこれ。work as a part of work いや、そうでしょう。その通りでして、ライフの中にワークがあるんですよ。ワークかライフかじゃないんですよ。というのが世間がいうワークライフバランスについての違和感の正体。

 

さて、肝心のセンスってどうしたらいいの?って話。そこについてもちゃんと書かれていました。センスのある人って時間的奥行きを持って物事がみえるらしいのですが、このセンス獲得の過程がAIに例えられていて。

ビッグデータをAIにかければ相関がみえてくるが因果がない。相関しているけど、ロジックがないと意味がない。人間がロジックを見出していかないと差別化はできないという流れから、

センスはディープラーニングの結果として事後に生まれるものである

けっきょくは訓練になるのかな。トライアンドエラーなんかもそうだし、自分の経験や何かを全てビッグデータとしてAIにかけるようなイメージ。で、そこから見出せるロジックを応用していく力がセンスというか。失敗も成功もただやり過ごすのではなく仕分けして意味を見出して次に繋げていくというような。抽象化と具体化。みたいなのもセンス磨きの訓練。

 

ちょっとズレるのかもしれないけれど、私のボス、ロジカルじゃないしすぐ忘れるしなんだかなぁと思うこと多々あったのだけど、あぁ、彼はセンスの人かも知れないなぁとふと思った。きっとこれまでの経験からそれこそ彼に聞いても言語化されては出てこないような内なるセンスみたいなものがあるのでは?と。だから、スキル過多の人たちからみると掴めなくてイラッとするのかもしれない。ちょっと今年はそういう目で彼を観察してみようと思う。

 

もっといろいろ"うんうん"頷きながら読んだのにうまく言葉にできない。ですが、2020年の仕事への臨み方のヒントとなる本でした。