ここのところ考えていた仕事のこと
「キャリアポルノ」という言葉が気になって読んだめいろまさんのこの本。
- 作者: 谷本真由美(@May_Roma)
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/06/13
- メディア: 新書
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めいろまさんの言っていることはよくわかって、自己啓発本の大半は学歴も経歴も立派な人が書いていたりするので、マネをしたからって誰もが成功するわけではない。何の能力もないのに影響されて「好きなことして生きよう!ノマドになろう!」なんて仕事を辞めたって生きていけなくなって後悔するだけ。
そこはわきまえた上で、私は全否定する気はなく、全く無駄とも思わない。ちょっとした刺激をもらったり、考え方を学んで応用したり、キャリアポルノ本にも使い方はあると思う。
実際、勝間塾入塾をきっかけに自己啓発本と言われる類のものを読み始めて、仕事への取組み方は変わったと思う。
効率良く優先順位を付けて人の3倍は仕事して(2倍くらいかも…)勉強して。周りに評価してくれる人が出てきたことも事実ではある。誰にならうでもなくチャレンジングなことに手を出したり、外の世界に足を突っ込んでみたり。
でも、所詮私がいるのは昭和の会社。
そんなことをちょろっとしても何も変わらないのである。
ほんのちょっとお給料が上がったか?程度。もしかしたら、特別なことはしなくても同じだけ上がっていたのかも知れない。
序列があり、古くからの体制があり。
所詮、飛び級で昇進するとか、急に大きなことを任されるとか、大抜擢とか。そんな特別なことは起きないのである。
最近、今の自分のことを、金魚鉢の中で口をパクパクしてもがいているだけのようだなぁと思っていた。
たまたま長い付き合いの上司と話していてら、こっちからそんな話を振ったわけでもないのに、「ここにしがみつかないで辞めたらいい。もっと活躍できる場所が他にあるはず」と言われた。そんなことを言うような人だなんて思ってもいなかったので驚いた。
具体的に紹介してくれるわけでもなんでもないんだけど、「ここに居続けたのでは金魚鉢の中からすくってくれる人は現れないよ」と言われてしまった。
恐らく、そんな思いを持ちながらここまで居続けてしまったのであろうその上司。
対立したこともあるけれど、基本的に話は通じるし、就職したての頃の私のこともよく知っているこの上司は、恐らく、上に立てば何かが変わるのではないかと思いながら努力してきてみたものの、そこに行き着いても何も変わらなかったのだと思う。その思いがこもっているお言葉、重い。
ここにこだわる必要、縛られる必要は何もないよ、と。
ここは、仕事のできない人が報われる場所、とも。
半分愚痴だなぁと思いながら、一晩中そんな話を聞いていた。
そんなことを語る上司に、このままここに居続けた場合の自分の未来が重なって、こうはなりたくないなぁと心から思ってしまった。
今年度もチャレンジは続けるつもりでいる。つまり、まだやることはあるのだけれど、辞めるということをもう少し具体的に考えてみるのもありかなぁと後押しされる形となったのは事実。