子のいる生活 

旅するアート食人

出張女子のくつろぎホテル 〜 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 〜

久しぶりの上がるホテル。山形鶴岡にある「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」に泊まりました。

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名前のとおり、田んぼの真ん中みたいなところにどーんと立つ平たい建物は 坂茂さんの設計。昨年の秋にオープン。

 

タクシーの運転手さんも知らなかったそうで、いいところ教えてくれてありがとう、すぐに予約する!と感謝されました。

 

館内にはレストランやスパ&フィットネスの他、大きな本棚と本を読むスペースなども。

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お部屋は棟に分かれていて、迷路感あり。

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オートロックなし、ムダなものなし。とてもシンプル。エアコンも収納棚の中に隠れていて、吹き出し口だけ出ていた。そういえばテレビつけなかったな。

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フィットネスで汗をかいて、温泉に入って、ビールを飲んで本を開いて。

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事前に、口コミにあったネガティブなご意見をみて気になっていたのだけど。主に地元の人のご意見で。例えば、温泉にオールインワンの石けんしかないとか。え、安いビジネスホテルにあるみたいなやつ?かと思っていたら、自然派コスメのもの。脱衣所にあるのも、オーガニックの基礎化粧品。とてもよかった。水田の真ん中だから環境にも配慮しているらしい。街にキレイな温泉ができた!と喜んできた住民の方の思い描くものとは違うかもしれないけれど、ケチっているわけでもないのになぁ…

 

作り的に館内は少しひんやりだし、たしかにお年寄りにわかりにくい作りではある。スタッフさんも一つ一つにやたら時間がかかる。

でも、県外の人が来てみたくなるこのような施設をここに作ったことは素晴らしいことなのでは?と思いますよ。

 

地元の人たちにも愛されないといけないかもしれないけれど、田舎には外から魅力にみえるものがたくさん潜んでいて、それをもっと上手にアピールしていったらいいのになぁと旅人は思うわけです。

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CREA 2019年2月・3月合併号[雑誌]

CREA 2019年2月・3月合併号[雑誌]

 

 

 

大塚国際美術館に行ってきた

話題のスポット、徳島鳴門の「大塚国際美術館」に行ってきました。

まさか紅白で話題になるとは思ってもいなかったのですがおかげでかなり人が多かったみたい。 

*紅白で米津幻師さんが歌った場所…

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ここがすごいのは作品全てがレプリカであるということ。「大塚」はポカリスエット大塚製薬さんの大塚。大塚さん、鳴門海峡の砂で精巧な陶版を作る技術を開発。かなり大きなものも作ることができるようになったけど売れなくて、何かに活用したいということから美術品を作ろうという発想に至ったらしい。

 

全て陶版に描かれているので大きい絵にはつなぎ目があったりします。陶版は劣化もしないらしいのです。

つなぎ目

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ニセモノなんて…と思うかもしれませんが、正直、素人目には本物かニセモノかなんて区別つかない。そして、レプリカだからこその良さもあります。

 

まず、写真OKなこと。海外の美術館なら写真OKなところもありますが、日本の美術館は大概NG。ここは自由です。絵と写真を撮って何になる?という話もありますが、思い出?

 

そして、触れる。陶版ときくと思わず触ってみたくなって。よく絵の前にある「ここより近づかないで」の線もないし、長傘を持ち歩いている人も普通にいたし(それはどうかと思いましたが…)、有名な作品が急に身近に感じられてよかったです。

 

今はそんな時代ではないかもですが、学生の頃にここで作品をみて、新婚旅行で本物を見に行って欲しい という思いがあるらしいです。

 

本物をみたことがある作品もありましたが、こう一気に有名なものをみることで、時代ごとのまとまり感や変遷みたいなものを感じることができてとても良かった。

 

入場料は大人で3000円超え。高い!との声もあるらしいですが、例えば今(1/15日現在)都内ではフェルメール展とムンク展とルーベンス展をみることができるみたいなのだけど、それを一気にゆったり見られると思ったら。妥当なのでは?

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うわさのシスティーナホール。紅白はもちろん、白鵬水野真紀さんの結婚式などにも使われたらしいですよ。

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ランチはレストランガーデンで。「最後の晩餐」を。

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「最後の晩餐」は修復前後の両方がみられるのです。ちなんで赤ワインと白パンのセット。お肉やお魚は徳島の土地のものが使われていてなかなかよかった。

 

せっかくなので、お茶も…こちらはモネの睡蓮の展示がある池がみえるカフェ・ド・ジヴェルニーで。ムンクセット。

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睡蓮もよかったですが、館内全体ではゴッホのひまわり推しのようで。ひまわり関連のものがいろいろ。

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それもそのはずで、ゴッホのひまわり7作品を並べてみられるのです。

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駆け足でまわりましたが、バスまで少し時間が余ったので、館内ツアーについていってみました。やはりガイドさんがいたほうが理解が深まっていいと思う。時間がある方にはツアーか音声ガイドの利用をおすすめします。

 

徳島駅からのアクセスの悪さだけが残念(路線バスで1時間ちょい)ですが、全体的には大満足。

 

子供が学校で美術を学ぶようになったら一緒に来たいです。


 

出張女子のスポット観光 〜 金沢 21世紀美術館へ 〜

ついに!ずっと行きたかたったところの1つ、金沢21世紀美術館に行くことができました。感謝!

 

ここはシステムが少しわかりにくい。それは有料ゾーンと無料ゾーンがあるから。兼六園から近いこともありオープン前から人がすごかったけど、有料ゾーンはあまり混んでいなかった。。

休日ということもあり一応オープン前から並びましたが、そこまでしなくても大丈夫かも。

 

有名なレアンドロ・エルリッヒのスイミング・プールは上から見るだけなら無料でOK。下に入るなら有料。下へ行くにはレモンのような香りのする長い通路を歩きます。

上から〜

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下から〜
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そしてやっぱりタレルが好き。ここも無料ゾーンだなんて。なんて贅沢な!

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有料ゾーンの内部は写真禁止なのだけど。美術館建物周囲もすんごく楽しくて。

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お天気だったこともあり、美術館かなり満喫!

 

ウイスキーフェスティバルに行ってみた

ダイエットしてるならハイボール(いや、そもそも飲むな!)ということもあり、ビールよりもウイスキーに親しむ日々。

居酒屋ですと角とジムビームの選択くらいであまり違いがわからないのですが、ウイスキーはほんとはとても奥が深い(らしい…)。

ということでウイスキーフェスティバルに行ってみました!

http://whiskyfestival.jp/

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当日券は5000円。前売り券もあり。会場に入るといるだけで酔いそうなくらいに匂いがプンプン。入口でチェイサー用のお水のペットボトルを渡されます。引っ切り無しに、水を飲むように!なくなったら場内の水コーナーで足すように!とアナウンスあり。

 

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こんな感じでいろいろなウイスキーが無料だったり、有料だったりで試飲可能。ストレートだけでなくハイボールにもしてくれます。はじめからハイボールで配布しているところもあって、好きな人にはたまらないでしょうね。とにかく飲み過ぎる。

 

樽から直接注いでくれるようなところもあったり。

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ストレートだと度数が高いので、ひと口ずつでもかなり酔う。ジンとかテキーラとかウイスキー以外のものもあり、ツウな人はつまみ持参。もちろんチーズやハムなども売っていました。

 

奥にはカクテルコーナーもあって、その場でシャカシャカしたものを配布。まぁ、当然いろいろ味見。

 

みなさん酔っ払いなので、少しぶつかってもニコッと許し合えたり、まぁなんだか幸せな感じ。昼間っからかなり酔っ払ってしまいました。自分はスモーキーで少しくせのあるのが好きということもわかりました。

 

すごく人が多かったのですが、年々増加傾向らしいです。年齢層も幅広く、ウイスキー人気を肌で感じましたー。

 

出張女子のくつろぎホテル 〜 大阪 HOTEL SHE, OSAKA 〜

龍崎翔子さんプロデュースの話題のソーシャルホテル「HOTEL SHE, OSAKA」 に泊まってみました。大阪出張時は利便性から梅田近辺に泊まることが多いので、弁天町ってだけでやや冒険。

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全国にソーシャルホテルは増えたけどバストイレ共用のところがほとんどの中、ここは各部屋についているので、まぁふつうのホテルと思ってよい感じ。共用のキッチンがあったり、フロント前にくつろげる場があったり、カフェも併設されていたのだけど、わたしは特にほかの宿泊者と交流する感じはなく1人くつろぎました。

大阪環状線の弁天町駅から歩くと7分くらい。天保山行きのバスだともう少し歩かなくて済むので、わたしはバスを使いました。

賑やかなパチンコ屋さんの横にあり、店員さんがEXILEっぽい若い男の方たちばかりでやや緊張。

 

鍵がステキ

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廊下。落ち着いた感じ。
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ダブルベッドのお部屋は広くはないけど水色の壁で清潔感オシャレ感あり

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入口からみるとこんな感じ
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各部屋にレコードプレーヤーが置いてあって。オススメのレコードも2枚置いてあります。フロントで借りることもできます。久しぶりすぎて針をどこに置いたらいいんだっけ?ってなった
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1階のカフェで箕面ビールなど
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コーヒーが売りのカフェみたいだったからカプチーノ
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お部屋にあったレコード

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USJまでリムジンで送ってもらえるサービスもあるらしい
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ビジネス向けチェーンホテルは安定安心感はあるのどけど、少し足をのばしてもお手頃価格でわざわざ泊まりに行きたくなるホテル、もっと増えるといいなぁと思います。

 

出張女子のスポット観光 〜 倉敷美観地区のカフェ2選 〜

美観地区のカフェといえば!なベタなお店2軒に行ってました。

ほぼ初めて行くような感じの場所で特別な情報がないは場合にはベタなところを攻めると大きく外すことはないかなと思っています。

 

エル・グレコ

大原美術館の横になってある超有名なカフェ。美術館をみた人がコーヒーを飲める場所として作られたとか。

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お昼どきに勢いよく入ったら、「ランチはないですよ」と言われたのですが引っ込みつかなくなり着席。外観の感じとほぼ美術館併設ということでキッチリした感じを想像していたのですが、街の喫茶店の雰囲気。

このシロップ入れ?懐かしい。よくハチミツが入っていたような…
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お腹も空いていたので、オススメのレアチーズケーキもいただいてみました。
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うん、全体的にわりとふつうな感じ。

 

倉敷珈琲館

琥珀の女王というコーヒーをアレンジしたものが有名なここ。まぁ、存在を知ってしまったので、頼みますよね。

琥珀の女王」リキュール入り。うーん…不思議な飲み物。甘過ぎもなくにがすぎもなく。でも珈琲でもないよ。。そしてかなり小さいよ。。

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普通の珈琲頼めばよかった(ボソボソ…)
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雰囲気の良いステキな珈琲屋さんでしたよ。

優しい虐待 幡野広志さんの作品展に行ってみた

写真家で多発性骨髄腫を患ってらっしゃる幡野広志さんの作品展に行ってきました。

https://www.php.co.jp/news/2018/11/hatanohiroshi.php

ソニーイメージングギャラリーの狭い空間に、幡野さんがご自身のお子さんを撮った写真が飾られていて。いくつかの作品の下にはノートの切れ端みたいなのに書かれた幡野さんのコメントがありました。"SNS OK"も切れ端メモみたいなのに書いて貼られていました。

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もちろん写真家さんなのでクオリティは素人とは別格なのだけど、余命を告げられている人だと思ってみてしまうからなのか途中からお子さんへの愛の溢れっぷりを感じて泣けてしまいました。

 

廊下には、飾りきれなかった写真がスライドで流されていて、見たかったけど見れなかった。

 

お子さんのこと、ずっと撮り続けたいだろうなぁと。お父さんがいなくなって、一緒に過ごした日々があったことが記憶にもなくなってしまったとして。物心ついてこれらの作品をみたときにどう感じるのかな?とか。本当に余計なお世話なんだけど、考えてしまった。

 

帰り道、少し前に話題になっていて気になっていたこの本を買って読みました。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる。

 

お子さんが生まれる前にやっていたこと、生まれてからされていること、もしかしたらもうこの世にいないかもしれないけどこういう時がきたらこうしたいんだということ。

親としてこう接したい、こういう子に育って欲しいという思いが綴られていました。

中でも印象に残ったのが「優しい虐待」のこと。幡野さん、お子さんに優しい子になって欲しいという思いから「優」と名付けたらしいんだけど、優しくはなって欲しいが「優しい虐待」はしてはいけない、と。

優しい虐待は世の中に本当に溢れていると思う。特にガン患者となってからは幡野さんもたくさん優しい虐待を受けたらしい。詳しく本の中で語られています。

急な平日休みに近くいたから寄った写真展からの読書。有意義な休日となりました。