子のいる生活 

旅するアート食人

TED「The power of vulnerability」のお話

リスニング教材として紹介されたTEDトークの1つ。

https://www.ted.com/talks/brene_brown_on_vulne

Brene Brownさんの「The power of vulnerability」というトークの内容がまさに今年私が直面し実感したことの解説のようだったので衝撃的で、リスニングの勉強のはずなのに聴きながら泣いてしまったほどでした。

 

social workの研究者であるBrownさんの心のもろさ・弱さに関するお話。人は誰でも心の弱さ・もろさを抱えていますが、そういう感情に直接向き合うことはつらいこと。なので、私たちはそれらにある方法で対処しているそうなのです。

 

We numb...

 

つまり、感情をマヒさせて、ビールを飲んでバナナマフィンを食べることで忘れる(トークではそのように表現されています)。ですが、人は感情を選択的にはマヒさせることはできない。

つまり、弱さ・もろさだけを選んでマヒさせることはできないので、それらと同時に喜びや楽しみという感情もマヒさせてしまうそうなのです。それはとても残念なこと。

 

今年に入って心を大きく揺さぶられる出来事がたくさんあって、自分の感情の振幅がすごく大きく揺れ動くという初めての経験に動揺しました。

今までは、すごく狭い感情の幅で生きてきたことに気がついたのです。特別傷つきもしないけど、喜びも小さい。

 

そんな感情の狭い振幅の中で生きることを特につらく感じた事もなかったのですが、大きく揺れて自分と嫌でも向き合うようになって、周りの人を頼ることを覚えて。このほうが人間らしいのでは?と思うようになりました。自分にとってどちらが幸せなのかは、、正直まだわかりませんが。

 

心の弱さ・もろさにうまく対処できる人は、それらの存在を認めた上で、自分にはそのままで愛される価値があると信じているというのです。おそらく自己肯定感のことだと思います。

 

また、私たちはuncertainをcertainにしたがる。宗教のような目にみえないものを信じることが難しくなり、私が正しくてあなたが間違っているなどと何でも白黒はっきりさせようとしたがる、と。

 

私もこれまで、はっきりしない将来や関係というものがイヤでイヤで、何事にも保険に保険をかける傾向にありました。超安定した仕事につきながらも将来を心配して資格を取ったりしていましたし。

 

側からみればまだまだ安定した環境にいるようにみえるかもしれませんが、これまでの自分と比較すると今はかなり不安定な環境。たまに保険をかけたくなる、確証を求めたくなります。でも今はあえてこの不安定に身を置いて、自分ともっと向き合って、弱さもさらけ出して人間臭くなりたいなぁと思っていたりします。

 

また、最後に教育に関しても言及しています。産まれてきた子供に対して、"She is perfect! My job is just to keep her perfect"なんて思いがちですが、大事なことは、「あなたは完璧じゃないけれど愛される価値のある存在である」と教えることだと。We're enough.I'm enough.と信じることを教えることだと。

 

おそらく出会うべきときに出会ったTEDトーク。いまだにうるっときてしまいます。

 

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