子のいる生活 

旅するアート食人

南ドイツ鉄道事情

ロマンチック街道の旅にはロマンチックバスという便利なものがあるのですが1日1便で時間が決められていることがネック。
 
ドイツの鉄道は日本並みにいろいろ素晴らしいとの噂を聞いて、今回はロマンチック街道の移動に鉄道を選択しました。
 
日本並みとはいえJRには到底敵わないだろうとたかをくくっていたのですが、結果JRの惨敗です。新幹線は素晴らしいけれど、ドイツの鉄道はその他いろいろもっと素晴らしかった。とても便利、そしてお得。
タイトなスケジュールでしたが、ほぼ計画通りに目的地にたどり着くことができましたよ。
 
その素晴らしさをご紹介しますね。
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素晴らしさ①ローカル線にもトイレがある!

子連れ鉄道旅のネックはトイレ。
乗換え時間が数分しかないようなプランニング、果たして大丈夫なのか?とある意味賭けだったのですが、結果問題なし。ローカル線にもトイレが完備されていましたよ。
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素晴らしさ②google mapよりも使えるドイツ鉄道のHP

プランニングの際にはgoogle mapで路線や所要時間などを確認したのですが、途中の駅名がわからなかったり、何よりも料金がわからないことがネックでした。
初日に券売機で躓いてしまい、そういえば鉄道のHPからもチケットが買えたんだよなぁと何気にみていたら、路線検索→料金表示→購入ができるじゃないですか!!
これ、特急とかじゃないんです。ローカル線も全て含めて。子どもの料金はかかるのか?などの子連れ旅ならではの不安事項もここで解決。人数を入れて検索すると、通常料金とディスカウント料金が表示されてそのままクレジットカードで購入可能。すばらしい!!
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もちろん、座席の予約も可能。そして、メアドを登録すると、遅延の際に連絡がきましたよ。至れり尽くせり。
 
 
素晴らしさ③切符のシステム、券売機のこと

初日、空港の券売機でいきなりつまづいてしまったのですが、それというのもドイツの鉄道の切符は、行き先を指定して購入する形式ではないものがほとんどだから。
街をゾーンに分けていて、ゾーンによって価格が違ったり、1日券があったり、回数券があったり。初回は軽いパニックに陥ったものの、慣れてくるといいシステムなのかもしれないなぁと感じました。例えば、バイエルン州で使えるバイエルンパス。時間帯によってお値段が違ったり、人数が多くなると安くなったりします。
まあ、この辺もHPでチケットを購入すれば心配なし。
 
券売機は他言語対応。新しいものは日本語も対応可能。ホテルから近かったミュンヘンのSendinger-Tor駅のものは日本語対応していました。数日先のものも購入できるので、日本語対応の券売機をみつけたらそこで買ってしまうのもありかも。券売機は20ユーロ札以上は使えないので注意。
もちろんクレジットカードは使えます!
 
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素晴らしさ④予約のこと

ドイツの鉄道には1等車と2等車があって特急などどちらも予約ができます。
ただし、「予約をしていない場合は予約のない席には座ってもよい」というようなことがガイドブックにあったのですが読んだだけでは意味がわからず。
乗ってみたらよくわかりました。
予約されている座席の上には2箇所の地名が電光で掲示されているのです。
つまり、その2箇所の区間は誰かが予約しているということ。その区間外であれば自由に座っていいのだそうです。
予約システムと各列車の座席が連動しているなんて。素晴らしい。そしてわかりやすい!
 
 
その他いろいろ
エコの国とイメージの強いドイツ。
電車内に自転車を持ち込むことが可能。自転車専用の車両があって驚きましたよ。
 
そして車も運ぶよ、ドイツの鉄道。フランクフルトの近くにはオペルの駅があったりしましたよ。
日本ではみたことのない光景。
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遅延の際などは電光掲示板の上のところに表示が出ますよ。
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こちらは私鉄(たぶん)の中。キレイでした。
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 数分の遅延には遭遇したものの、快適に過ごせたドイツ鉄道の旅。
国籍問わずドイツ語のわからない旅行者同士協力しあう場面があったり、広い席を探しに行く間、一つ見つけた席をキープしてくださるドイツ人のおばあさんに出会ったり。
電車の旅はいいものです。

そして、予約システムや券売機でのクレジットカードの利用など、JRも改善してくれるといいなあと強く思いました。
 
 

ペーターのドイツ鉄道旅行案内 (平凡社新書)

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